苗づくりをしたことはありますか?
温度管理が重要で、電熱線を使っている方も見られます。
昔の人は電気を使わずに温床というものを作って温度管理をしていました。
「どのように温床って作ったらいいんだろう?」
このような疑問に対して答えてみようと思います。
この記事を書いている私は、自然栽培農家さんへ研修へ行き
自身の農園でも果樹や野菜を栽培しています。
研修させて頂いた農家さんでは踏み込み温床を作って使用していました。
踏み込み温床とは
まず温床とは熱を加えて苗を作るフレームのことを言います。
通常はフレームにビニールを張り、電熱線を通すなどしてフレーム内の温度を上げて
苗を育てやすい環境にしていくのですが電気代がかかります。
そこで電気プラス発酵熱も利用する温床を踏み込み温床といいます。
発酵熱のついでに腐葉土もできる一石二鳥なものなんです。
踏み込みとは発酵しやすいように踏み込むことから、そう呼ばれています。
踏み込み温床を作る時期
踏み込み温床は苗を作成する前に作る必要があるので
1月や2月のまだ寒い時期に作ります。
寒いといっても温床はハウス内で作ることが多いので暖かいですけどね。
踏み込み温床を作る材料
まずはフレームになりますが、基本的には木の板と杭と縄を使います。
そして発酵させる物は落ち葉であったり
ワラであったり発酵しやすいものを入れていき
あとはビニールと張る為の支柱で十分です。
もちろん発酵させる為に米ぬかと水が必要になります。
作成手順
ここからは作成の手順について説明していきます。
フレームの作成
杭を1.5m×7m程度の面積がとれるように地面に打ち込んでいきます。
そこに木の板を並べていき、木の板を固定する為に縄で縛ります。
発酵物の敷き詰め
フレームの内側に落ち葉やワラを敷き詰めていきます。
少し高さができたら水を撒きながら踏み込みつつ、米ぬかを撒きます。
また少し高くなったら水と米ぬかと踏み込みといったように繰り返していきます。
苗を置くスペース作成
苗を置くスペースは曲げることが容易な支柱をアーチ状に固定して
その上からビニールを被せることで完成です。
温度が低いと感じたら
発酵熱では温度が低いと感じたら、電熱線も用意しましょう。
敷き詰めたワラの上に電熱線を敷き詰め、固定することによって
より安定した温床になります。
最後に
踏み込み温床って大人数で作ることで楽しいイベントになります。
私も多くの知り合いと共に作った経験があります。
農家さんにとっては電気代を節約するものであったりするので
失敗はしないようにしっかりと踏み込みましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!