よく昔、ハムスターを飼育していた方という話をよく聞きます。
シマリスを飼育したいと思った時に
「ハムスターと同じように飼育できるのではないか?」
というような疑問に答えてみようと思います。
この記事を書いている私はシマリスを飼っていて、過去にも数匹飼っていました。
シマリスの失敗しない飼育
基本的にシマリスはハムスターなどとは違って飼育している人が少ないです。
これはハムスターよりもシマリスの飼育が難しいことが原因です。
外見的にはハムスターもシマリスも同じくらい可愛いですからね。
ハムスターと同じような飼育だと失敗します。
よってシマリスは特別という意識を持って飼育しましょう。
ハムスターとシマリスの違いとは
まずはハムスターとシマリスは似ているのですが違いとして
シマリスは飼育下でもハムスターよりも野生に近い生活をしています。
例えば多くの時間を高いところで過ごすようなこともあります。
また警戒心も強いので大きな音でも素早く動いて逃げるような行動もします。
そして四季によっても行動が変化する動物なので
それぞれの時期において適切な環境を用意する必要があります。
春における飼育
基本的に飼育をする上で比較的楽な時期というのは春になります。
気温も穏やかで発情に対する鳴き声を発するくらいです。
繁殖の時期でもあり2匹性別の違うシマリスを飼っていると
繁殖行動が見られるのもこの時期だけです。
注意点は?
穏やかな行動をしているので注意点は少ないのですが
やはり繁殖時期ということもあるので
繁殖を行わないのであれば複数飼育している場合は
同じ空間に置かないようにする必要がでてきます。
夏における飼育
夏はやはり気温が高いところがシマリスにとって厳しいところです。
暑い部屋にいるとシマリスはグダーとしているように
身体を伸ばして暑さに耐えるような行動も見られます。
注意点は?
熱中症にかかりやすい時期であり
かかってしまうと、ふらふらしてしまい命の危険がでてきます。
涼しい部屋に落ち着くまで安静にさせてあげましょう。
対策として部屋の湿度を25℃ぐらいには下げたいことや風通ししやすい状態にして
シマリスの体温が高くなりすぎないようにすることが必要です。
エアコンで室内の温度を調整することをオススメします。
必要に応じて凍らせたペットボトルなども置いてあげるといいでしょう。
30℃以上の室温になる場所は命の危険にさらされるのでなるべく避けて下さい。
秋における飼育
秋に関して気温の面では問題ないのですが個体によっては狂暴化してしまいます。
普段は大人しかったのに噛みついてきたり、しつこく狙われます。
注意点は?
もし狂暴化してしまったら
シマリスに警戒されるような行動や怒ることをしないことが必要になります。
余計に行動が酷くなることや、時期が過ぎておとなしくなったとしても
覚えているのでスキンシップがとりにくくなってしまいます。
この時期はゲージの中にいてもらうのもいいかもしれません。
冬における飼育
冬に関しては気温が夏同様に難しく部屋の室温は20℃ぐらいには上げたいです。
シマリスの体温が下がりすぎないようにすることが必要になります。
ゲージの中にはタオルなどの暖かくできるようなものも入れるといいでしょう。
気をつけなければならないのはタオルの繊維が指にからみついたりすることも多いので
からまりにくい材質のタオルがよいと思われます。
注意点は?
やはり一番は冬眠してしまう危険性があることですね。
冬眠をさせることも1つの方法だとは思うのですが
命の危険性がでてくるので、私は冬眠はさせない方法をとっています。
室温を20℃以下に下げないことが常時必要になってきます。
2匹同時に飼うとき
私の考えとしては子供を産んでもらうという理由がなければ
2匹同時に飼うことは避けた方が良いように思います。
なぜかというと、シマリスというのは単体行動を好む動物であり
同類であるとはいえ近くにシマリスがいると
片一方のシマリスがストレスを感じるようになると思うからです。
事実、2匹同時に飼っていた時に喧嘩をする場面も多くありましたし
起きて寝る時間も自然と2匹のシマリスでずれていました。
もちろん仲良くなる場面もあります。
ケージ越しにも鼻を寄せ合う場面が見られたり
鳴き声を発する時に合わせたりすることもあります。
感染症の観点
感染症に片側がなってしまった場合も
もう一方のシマリスも見なければならない為
慣れない飼い主さんだと苦労しそうです。
さらには片側に移る可能性もあります。
最後に
このように環境によってシマリスの様子は変わるので
飼い主さんが状況を見ながら部屋の環境を調節して
シマリスとの良い生活ができるといいように思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!