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私のナスの育て方

こんにちは、荘司です。
野菜って好き嫌いが分かれる食べ物ですが
ナスというのは嫌いな方が少ない野菜らしいですね。
私もナスは畑で育てて食べています。
「どうやってナスは育てるんだろう?」

 

このような疑問に対して答えてみようと思います。

この記事を書いている私は自然栽培農家さんへ研修へ行き

自身の農園で果樹や野菜を育てており、もちろんナスも育てています。

ナスの写真

はじめに

ナスといっても種類が沢山あり

丸かったり長かったり、色が紫だったり緑だったりと様々です。

これらは食べ方も違いますし栽培の仕方も違ってきます。

私は真黒ナスをはじめ数種類しか育てたことはないので

育てたことのある中長ナスについて記載してみますね。

播種

まずは種まきになりますが4月(ハウス内での栽培は2月)に行い

セルトレイに必要な苗の分の30%増しの数だけ蒔き

土は腐葉土を用いて十分な水を与えます。

温床の中にセルトレイは置き

サーモスタットを用いて日中は28℃夜間は22℃に保ちます。

移植

移植は播種した25日後の

葉が2・3枚出てきた頃の苗を移植します。

4号ポットにセルトレイ同様の腐葉土を用います。

定植

葉が4・5枚になった頃の天気が良い風の無い日に2・3cm程の浅植で定植は行います。

畝の形は高さ25cm・畝間180cm・株間70cmで

135cm透明マルチをマルチャーを用いて敷きます。

定植の2週間前には畝の作成は行っておきましょう。

定植が終わったら畝の間に十分に水を流しこんであげます。

トンネル作成

定植後はトンネル作成を行い2.5m間隔で支柱を置いてゆきます。

その後にビニールを被せ支柱にワニ口で挟み

風で飛ばされないようにビニール紐で交互に縛りつけます。

暑い時期の日中はトンネルをしたままだと高温になってしまうので

片側を開けるなどして通気性をよくしてあげてください。

トンネルを作成する意義としては風よけと梅雨の時期の多湿による根腐れを防ぐためです。

生育期

わき芽がでてくるので繁りすぎて通気性や採光性が悪くなるので

わき芽をとったり下部の古い枝などを木ばさみで落としてあげて下さい。

ナスにとって乾燥は良くないので土が乾燥していると感じたら畝間に水を流しましょう。

暑い時期は5日に1回は潅水することもあり

日中に水を流すと根を痛めるので夕方に行います。

ある程度、茎がしっかりしてきたらトンネルは外してあげて支柱を立てます。

生育を良くする為につるし上げと言われる枝を上に持ち上げるように麻紐で縛ります。

収穫

収穫は気温が低い早朝に行います。

これは日中の暑い時間に収穫してしまうと果実の温度が高く

呼吸などの活動を活発に行う為に収穫後著しく品質が低下してしまうからです。

夏場の最盛期には毎日収穫を行います。

種とり

種とりは母本と呼ばれる次の年に残したい果実を選び

ナスの皮の色が褐色になるまで枝につけておき、その後収穫します。

収穫した果実を日陰で柔らかくなるまでおいて追熟させ

ポリ袋にいれて全体をつぶします。

ポリ袋の口を縛って2日ほど発酵させた後

水の中に入れて沈んだ種を取り出し、日陰に3日ほど乾かしておけば

次の年に撒くことができるようになります。

種はいつまで使えるか?

保管状態によりますが乾燥剤を使っていれば

基本的には3年間は使え、5年後でも発芽した例もあります。

最後に

このような手順を踏んで栽培から収穫まで行っています。

ナスは秋まで収穫できるものなので収穫が大変という面もありますが

様々な料理に合わせることができる野菜でもあるので

料理を考えながら収穫をするのも楽しいかもしれませんね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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