庭に野菜を育てる為の畑を作って育てていると
夏は雑草が生い茂ってしまうことはないでしょうか。
「除草剤は使いたくないけど雑草を減らすにはどうしたらいいんだろう?」
そのような疑問に答えてみようと思います。
この記事を書いている私は自然栽培の農家さんに研修に行き、
現在は自分の畑で果樹や野菜を育てています。
夏に雑草が増える理由
夏にどこからか突然雑草が畑にやってきたわけではありません。
種が春に風に乗って畑に落ちてきたと思います。
植物は水と光を好みます
雑草も植物なので梅雨の多い雨から
夏の強い日差しが畑に差し込んできて
さらに暖かい気温になると一斉に増えるといった感じでしょう。
雑草に除草剤を使いたくない理由
除草剤を使えばすぐに雑草は枯れます。
けれども目には見えない悪い影響もあるんです。
畑のバランスが崩れます
除草剤には色々な成分が入っていますが
雑草だけに効果があるとは限りません。
さらに指定量以上に撒いたら悪い影響がでてしまいます。
益虫が減る
益虫が除草剤で殺されることで
悪い虫が増えて結果的に畑に害がでます。
野菜が除草剤を吸収してしまう
野菜は土から養分を得ています。
その土に除草剤の成分が入っていたら
栄養素と一緒に吸収してしまいます。
除草剤を散布した場所が離れていた所でも
雨の影響で汚染されることもあるでしょう。
除草剤を使わない雑草対策
基本的な考え方は畑から雑草の種を取り除くことです。
なので手で雑草を引き抜いて畑の外に持っていくことが理想ですが
手間がかかってしょうがないので他の方法を考えてみます。
土の温度を過度に上昇させる
これは畑の土の温度を上昇させて雑草の種を発芽させない方法です。
畑に透明なシートを被せることで太陽熱がシートの中に閉じ込められ
日中、急激に温度が上昇します。
これは熱消毒と呼ばれ、自然栽培の農家さんも使っている方法です。
太陽光を遮断
植物は光を使って光合成をして成長します。
よって光を遮断してあげればよいので
黒いシートを畑に被せて光を遮断することで雑草を減らせます。
農家さんでは黒マルチと呼ばれるシートをよく使っています。
一時的に効果がある機械で雑草を刈る
機械で雑草を刈る方法は皆さんが一番最初に
頭に思い浮かぶ雑草対策なのではないでしょうか。
一時的な効果とは?
機械で雑草をかると雑草の種は土に落ちてしまいます。
これではまた雑草が育ってしまうので
来年以降さらに雑草が増えてしまうでしょう。
雑草を刈る機械たち
ですが一時的でも雑草を刈ることは野菜にとっては良いことです。
それは栄養素が雑草にとられてしまうことを防止できるからです。
雑草に時間をかけたくないという考え方もあるでしょう。
広範囲を刈りたい場合
広い規模の農園などでも使われる方法で
トラクターやハンマーナイフモアといった機械が使われます。
トラクターは雑草の種を土の中に埋めてしまう方法であり
ハンマーナイフモアでは雑草の種は土の上にのっているだけです。
小範囲を刈りたい場合
刈り払い機で雑草を刈る方法になります。
小回りが利くのでよく使われる方法で
種は土の上にのっているだけです。
最後に
野菜作りをしている方は雑草を見るだけでも嫌になる人もいるのではないでしょうか。
毎年のことながら対策をするのは大変です。
基本的には夏以外の時期に
どれくらい畑から雑草の種を減らせるかという考え方が大事です。
機械を使うにしても怪我をする可能性が高くなりますので
使い方にはくれぐれも気をつけて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました!